毎年行われるドラフト会議で指名され、晴れてプロ野球選手になった際に「年俸」とは別で受け取ることになるのが「契約金」です。1位で指名された選手は最高で1億円にもなると言われる契約金について解説します。
契約金は指名順位によって異なる
ドラフト指名された時点で入団が決定するわけではなく、そこから入団交渉が始まります。そして契約がまとまり、選手が入団することに対して支払われるのが「契約金」です。入団決定時、各選手に対して契約金と年俸が発表されています。
この数字を見ていると、ドラフト上位で指名される選手ほど契約金が高額であることが分かります。1位で指名された場合、最高で1億円とされています。ただ、下位指名の選手でも一般人からしたらかなり高額な契約金を手にしていると言えます。たとえば、7位指名の選手でも額面で2,000万円もらっている選手もいるようです。
ドラフト指名順で上位縛りがある理由
ドラフトで有力選手が「指名漏れ」といってどの球団からも指名されず、疑問に思ったことのある方もいるでしょう。単にファン目線とスカウトの見方が異なる場合もありますが、その選手がドラフトの指名順で上位でないと入団しない、と事前に意思表示している場合もあります。
この上位縛りをする場合、もしかしたら契約金が影響している可能性もあります。高卒でギリギリで入団するより、大学で上位指名される可能性に賭けて進学するのも1つの判断でしょう。
契約金を受け取るタイミング
契約金を受け取るのは最初のキャンプのころ、2月くらいがメドのようです。契約自体は2月から始まっているので、ある意味一般的なタイミングですね。
非常に高額にもなる契約金ですが、年俸と違って一括で支払われるようです。ある意味「初任給」ともいえる契約金ですが、特に学生からプロ野球選手になったばかりの選手にとっては、今まででは考えられないくらいの金額で感覚が狂ってしまうかもしれません。
ちなみに、選手が手取りとして受け取れる金額はメディアで報じられる金額から税金を引いた金額になります。
契約金の使い道
多くの選手はこれまでお世話になった人たちへの御礼に使うようです。
家族に色々な恩返しをすることはもちろん、野球選手として育ててくれたこれまでのチームや学校に野球関係の用具や備品などを寄贈するといった使い方です。
ある程度まとまった金額を御礼に使ったり、税金も控除されるので、世間のイメージほどは契約金は手元に残らないようですね。
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