【スペシャリスト】プロ野球選手でも途中出場は難しい

試合

プロ野球の世界では、毎試合のようにスタメンで試合に出る選手もいれば、途中から出場して特定の役割を果たして輝くスペシャリストと呼ばれる選手もいます。代打、代走、守備固め、投手であれば中継ぎで登板するピッチャーです。

試合開始時にピークを合わせない

プロ野球選手は試合前にかなり早い段階から準備・練習を始めています。ホーム・アウェイにもよりますが、5時間や6時間も前から球場入り選手も多いでしょう。

スタメンで出ることが分かっている選手は、試合開始に向けてスケジュール立てて準備ができます。しかし、スタメンではない選手は試合開始に合わせすぎても、すぐに出番があるわけではありません。

いつ出番が発生するか分からない難しさ

プロ野球の試合は何が起こるか分からない、その不確実性がファンの心を魅了する側面もあります。つまり、どんな試合展開になるか分からず、それ故に途中出場する選手がどのタイミングに合わせて準備をするのかが非常に難しいです。

また、途中出場の選手は出番が短く、その短いチャンスのなかで与えられた役割を全うしなければなりません。代打であれば一打席、代走であれば緊迫した展開のなかでホームに帰れるかどうか、守備固めも終盤の少ないイニングでミスなくこなせるか。

いつ来るか分からない一方で、呼ばれたその一瞬で自身のパフォーマンスを発揮する必要があります。元ソフトバンクで2022年はベンチスタートが多かった松田選手も、その難しさを語っています。

控え選手だからこそスペシャリストになれる

「代打の神様」「代走の神様」など、途中出場メインでもその役割を極めるとチームの中で唯一無二の存在になれます。その最たる例である元巨人の鈴木尚広氏もこれだけの準備をして試合に臨んでいたようです。準備の大切さを感じられる例ですね。

中継ぎ投手の年俸問題、評価への不満

中継ぎの投手は、結果的に試合で登板しなかったとしてもブルペンで準備をすることが多いです。味方が点を取って他の投手が登板することも珍しくなく、実際の登板数以上に”稼働”していることになります。

こうした負担が続くと「勤続疲労」でケガ等が起こりやすくなり、中継ぎ投手で長く活躍し続けるのは思っている以上に難しいようです。

さらに、先発投手と比べるとスポットライトが当たりにくく、すなわち年俸にも反映されにくい状況が続いています。こうした状況を受け、近年は中継ぎ投手が年俸・評価への不満を漏らすケースが増えています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました