プロ野球選手は1年で140試合程度こなすため、道具やウェアがたくさん必要になります。バットは試合中に折れることもあり、グラブも複数ポジション守る選手は複数必要で、練習用と試合用も多くの場合分かれています。
これらの必要な用具はプロ野球選手がそれぞれ自前で用意しているのでしょうか。
プロ野球選手への用具提供がある
前提として全員に対してではありませんが、活躍している選手ほど各メーカーから用具提供があります。代表例としてはミズノ、アシックス、ナイキなどです。
プロ野球選手はそれぞれ用具へのこだわりがあります。バットの重さや形状、グラブでも長さや重さ、操作性や革質など様々なパターンがあります。よって基本的には既製品ではなく毎回オーダーすることになります。
つまり、メーカーとしても多くのコストがかかるなかで、選手に対して用具提供を行っています。
メーカーが用具提供を行うメリット
野球少年や学生、草野球プレイヤーなどがグラブやスパイクを購入する際、どんなふうに選ぶか想像してみましょう。多くの場合、好きな選手が使っているのと同じメーカー、同じモデルのものを探すのではないでしょうか。
つまり、メーカーとしてはプロ野球選手に用具を使ってもらうことで、コスト以上に宣伝効果を見込んでいるということになります。
プロ野球選手になる前から囲い込みが始まっている
用具提供はプロ野球選手だけにとどまりません。甲子園で選手がチームで同じスパイクを履いているのを見た人もいるでしょうし、注目度の高い選手は個別にグラブなど道具提供を受けています。
もちろん、用具の品質やその選手へのフィットが前提にはありますが、プロ野球選手になる前から用具提供を行っていればプロになってからも同じメーカーの用具を使ってくれる可能性は高くなります。よって、スカウトだけでなくメーカーとしても「目利き力」が大事になってきますね。
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