プロ野球の公式戦は基本的にホーム/アウェイ制です。各球団が本拠地を持っており、かならずホスト(開催者)となっているチームが存在します。
主催者とは?アウェイチームのファンが買ったチケット収入はどうなる?
結論、チケット収入は全て主催者であるホームチームに入ることになっています。
もちろん、公式戦は全て大元を辿ればNPBに行きつきますが、NPBが12球団の全ての試合の運営を管理することは現実的ではありません。そこで、NPBから各球団に運営を「主催者」として任せることで、ホームチームは各種権利を持つことになります。
チケット収入も、たとえ相手チームのファンが購入したチケットであっても全て主催者の収益になります。
放映権も主催者が管理する
プロ野球の試合は現地観戦だけでなく、テレビやネット中継で放送されます。この試合中継の権利(放映権)も主催者に生じることになり、地元のテレビ局やネットの放送事業者に売ることで収入を得ることができます。
逆にいえば、試合中継を見るために有料サービスに加入する際、好きなチームの年間の試合の半数はアウェイになるので、好きなチーム以外の主催者試合もサービスに含まれているか確認する必要があります。
たとえば、パ・リーグTVは6球団全ての主催者を見ることができますが、セ・リーグ主催の試合は対象に入っていません。
チケット収入が占める割合
たとえば、楽天イーグルスを例に取るとコロナ前にはなりますが2017年で売上138億円となっています。観客動員は延べ約177万人で、仮にチケット単価を3,000円程度とすると50億円強という計算になります。
そうすると、年間の売上のうち約40%はチケット収入が占めていることになります。近年はコロナの影響で観客動員数が厳しい一方で、ダイナミックプライシング等でチケット単価は上昇していると考えられます。いずれにせよ、球団にとってチケット収入が非常に重要であることに変わりはないでしょう。
オールスターや日本シリーズはNPB管轄
公式戦でも、特定の球団の管轄にない試合があります。これがオールスターや日本シリーズです。これらの試合のチケット収入や放映権料はNPBに入ります。ただし、NPBが収益を独占するわけではなく、たとえば日本シリーズであれば出場チームに還元される仕組みになっているようです。
コメント