2023年の開業に向けて盛り上がる日本ハムの新球場・エスコンフィールドですが、ホームベースからバックネットまでの距離が規定より短い問題が取り上げられたのが記憶に新しいところですね。
こちらの動画を参考に3つのポイントを解説します。
日本ハム球団側の対応・確認の不備
まずは日本ハム自体の対応について触れたいと思います。
報道によると、ファウルゾーンの距離に関する規定について、アメリカのルールだと「推奨」とされていた距離はクリアしているものの、公認の野球規則の基準を満たしていないとのこと。
公認の野球規則は基本的にアメリカのルールを「翻訳」したものであるため、日本ハムは「原文」を確認したうえで進めていたようです。
よって、原文に対する解釈には幅が生まれやすい状況でしたが、日本ハムとしてはNPBに確認を取っておく方がベターだったということでしょう。
NPB側からもより綿密な確認が必要
こちらも報道によると、エスコンフィールドの設計資料等は日本ハムからNPBに事前に共有されていたとのこと。NPBから日本ハムへの指摘はその段階ではなかったと考えられます。
ただし、諸々の資料はおそらく膨大であり、この点だけピンポイントで細かくチェックするのが難しいことは想像に難くありません。もちろんNPBからもフォローできた方が良かったとは思いますが、やはり日本ハム側が事前にルールを把握したうえでNPBに確認を取る方が現実的だったでしょう。
難しい落としどころ。他球団との公平性
ある意味、日本ハムが後出しじゃんけんでルールの穴をついた形で、たとえばファウルゾーンが短い分、客席を増やしたりとビジネス的なメリットもあります。
他球団も、本来は今回の日本ハムのような構造にしたかったもののルールをしっかりと守った球団と不公平感が生じます。
当面は現状維持で、2025年に向けて改修へ
代表者会議で、2023年や2024年シーズンは現在進めているグラウンドサイズでの公式戦が認められることになりました。一方、2025年には改修されるよう日本ハム側も計画を提出しており、従来のルールが適用されることになります。
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