毎年オフシーズンの移籍市場を賑やかすのが巨人ですが、その裏側で(連動して)物議を醸しているのが育成契約に切り替える選手の多さです。
育成契約に切り替える理由
実際にそうなのかは別として、表向きのコメントから読み取れる主な理由としては、その選手がケガをしており手術等からの復帰を目指す状況にあるからです。プロ野球選手は試合で活躍してナンボである一方で、焦ってケガを再発してもむしろマイナスになってしまいます。
ケガ明けの選手が焦らなくてもじっくり復帰を目指せるよう「育成選手」として扱う、というのがよく聞くコメントですね。筆者として、別に育成契約であろうとやることは変わらず、むしろ再度支配下になる必要があって焦ってしまうのでは、、、と思いますが。
2022年の例でいえば、巨人の梶谷選手が年俸2億円の「育成選手」として契約しています。
育成契約は人的補償逃れなのか
FAで入団するほど実績のある選手でさえ、巨人では育成契約を結ぶことがあります。これは巷では「人的補償逃れではないか」と批判されるのです。
こちらの記事でも触れたように、育成選手は25名のプロテクトに入れる必要がありません。巨人は毎年のようにFAで選手を獲得する傾向があり、人的補償を見据えてケガ持ちの選手など育成に一旦切り替えるケースが多いです。
もちろん、球団が明確に言及しているわけではありませんが、「人的補償逃れ」と批判されても仕方がないくらい不自然な育成契約が多いです。
巨人もルールを破っているわけではない
とはいえ、巨人のしていることもあくまでルールの範囲内ではあります。よって、考えるべきは育成選手という制度そのものです。プロ野球という長い歴史のなかでは割と新しい制度であり、創設時とは状況も変わってきています。
人的補償逃れ疑惑も含め、NPBが主導となってルールを見直していくべきではないでしょうか。
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